セミナーのアンケートで押さえておきたいポイントについて

参加者の「生の声」を聞ける大切な機会だけに内容を吟味したいもの

セミナーやイベントを開催する際にアンケートは必須です。参加者の「生の声」が聞ける貴重な機会であり、今後のサービスや経営方針に大きな影響を与える重要なお客様名簿であり参考資料となります。アンケートを価値あるものにするかどうかはその内容にかかっています。ここでは、先で役立つアンケートの作成方法を伝授します。

アンケートを作成するときに、まず考えなければいけないのは、どんな目的、ゴールを目指すかということです。つまり、アンケートを何に使うのかを具体的にイメージすることです。アンケートの設問は、目的によって変わってきます。それでは目的別に項目を挙げていきましょう。

ケース1
製品発表会において、見込み顧客をアンケートから見つけたいとき

1.紹介した製品を欲しいと思いましたか
2.購入にあたって気になる点はありますか
3.名前、メールアドレス、電話番号、住所などの連絡先

セミナー、イベント後に連絡をとるときに使う情報を集めます。まず最低限記入してもらうべきなのが、メールアドレス、名前、電話番号、連絡先です。ただ、名前については、無記名でも良いというほうが本音を聞けるかもしれません。また、その商品を欲しいと思ったかどうか、購入する場合に気になっているポイントについても記入してもらうようにします。これによって、お客様になるかどうかの判断がある程度できます。
そのほかに製品に関する疑問点や、詳しく知りたい情報についての項目を用意しておき、こちらから連絡して回答をするという形式を設けるなど、連絡するきっかけとなるものを作ることが大切です。

商品のイチオシの部分や問題点などをチェックする

ケース2
モニター調査によって、これから出す商品のセールスポイントになりそうな点や改善点などを知りたいとき

1.この製品のどこに魅力を感じましたか
2.製品の設定価格についてどう思いますか
3.今後追加した方が良いと思う機能などはありますか

大人数のモニター調査時などに、数値としての指標で回答を得たいときに有効な質問です。回答結果から活かしたい点を事前に洗い出しておいてから、質問内容を準備することが肝要です。また、質問内容に対して具体的な回答を項目から選んでもらえるよう準備しておきましょう。

ケース3
開催したセミナーの反応を確認し、次回からのセミナーに活かしたいとき

1.セミナーに対しての満足度について
2.内容の分かりやすさやはいかがでしたか
3.参考になった話があれば教えてください
4.今後実施してほしいセミナーの内容は何ですか

次回、さらに有効なセミナーにするためにもアンケートは重要です。
今後さらに良いセミナーにするために、細かく評価してもらう項目を作っておきます。例えば「A.とても満足B.まあまあ満足C.やや不満 D.とても不満」という項目を用意しておき、その理由については自由に書いてもらうと良いでしょう。

抽象的にならないよう、なるべく具体的な質問に絞り込む

アンケートにおいて注意しておきたいのは、質問事項をなるべく絞り込むことです。内容を抽象化してしまっては、回答者が何を書いて良いか分からなくなります。選択式や「○○○について教えてください」のような形で限定した質問にすることが重要です。また、聞きたいことはたくさんあると思いますが、あまりたくさん詰め込みすぎないことです。多くてもA4用紙1枚くらいに留めましょう。そして、絶対に聞いておきたいことは、初めのほうに持ってきましょう。答える側も後ろになってくると、集中力が切れてくることもあります。以上のような点に気をつけながら、より良いアンケートを作成して、今後に役立ててください。